「伝統工芸士になるための条件」

産地組合等を通じて受験申請を行い、伝産協会が実施する伝統工芸士試験に合格することが必要です。受験資格としては、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日現在、満12年以上の実務経験年数を有し、指定告示による製造地域内で、現在も伝統的工芸品を製造していることが条件となっています。

試験は知識試験と実技試験により審査されますが、合格通知後、産地組合等を通じて登録申請を行い、伝統工芸士として登録されます。認定後5年を迎えた伝統工芸士は研修会を受講し、以後5年毎に受講しなければなりません。

「伝統工芸士の役割」

  • 産地を代表する高度な伝統的技術の保持者として、会員相互の技術を公開し、技術・技法の向上につとめる。
  • 後継者確保育成のため、従事者研修の講師や伝統工芸士産地委員会の委員、ふるさと体験・交流事業、児童生徒のための教育事業等の講師をつとめる。
  • 表示事業推進のため、組合等のもとめに応じて検査委員として公正な実施につとめる。
  • 各種展示会における製作実演技術者等として組合等が実施する事業に参加協力し、産地振興につとめる。